魔導士


魔導機関『AR・CA・NA』に所属し、管理される特殊な職業。
ヴェノムロイヤーという特殊な兵装の使用許可が与えられており、魔術師や魔物に唯一の対抗手段を持つ。滅亡の危機に瀕しているヒストリアの人類の希望である。
年齢層は幅広く、魔導士資格を得られる最低年齢が12歳、退職が60歳と、個々の年齢差が大きい事も特徴。
魔導士となるにはおよそ1000人に一人の割合で生まれる、魔力に耐性を持った人間〝適合者〟である必要があり、アルカナ本部が存在する第Ⅰ地区に建てられた、〝魔導学園〟という育成機関に住み込み、教育と訓練を受け、卒業しなければならない。それ故魔導士達は総じて魔導学園の卒業生でもある。
適合者の少なさから魔導学園には学年が存在せず、様々な年齢層の生徒が同時に教育を受ける。また完全な実力至上主義である為、教育期間の長さは人それぞれで、一概には言えない。また、入学の際の年齢の規制も緩く、12歳から50歳までの入学が許可されている。
また、魔導士には3つの階級が存在する。
レリックシリーズと呼ばれる強力なヴェノムロイヤーの使用許可を持つ、数少ないエリートを
〝特務魔導士〟
リペアシリーズと呼ばれる現在のヒストリアでは極普遍的なヴェノムロイヤーの使用許可を持つ、一般の魔導士を
〝標準魔導士〟
ロストシリーズと呼ばれる大きく損傷したヴェノムロイヤーの使用許可を持ち、実力や経験が少ない魔導士を
〝試験魔導士〟
と呼称する。
個人個人により才能の差は大きく、若くして特務魔導士となった者や、長年の経験を積んでいても未だ試験魔導士、という者も少なからず存在する。
ただその多くは魔導学園卒業後、試験魔導士として各支部に配属され、経験を積む事で階級が上昇していくことが多い。
給料はかなりの額がアルカナより支払われており、危険ではあるが人々からは羨望の対象となっている。